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経年変化は魅力

更新日:2020年8月29日

天然木は施工直後から次第に変化して行きます。陽射しや雨風に晒されて、少しずつ色が抜けていく感じ。


塗装を施していると塗料が褪せていきますが、何も塗らない素地のままだと色が抜けてグレーになっていきます。


セランガンバツという硬い木材で作った門柱。施工直後の色は、赤みの強い茶色です。



天然木なので、木板一枚一枚の色が微妙に違っているのがわかるでしょうか。全て同じ種類の木なのですがこれだけ色むらがあります。



別の施工現場ですが、使用している木材は同じです。随分と色が褪せているのがわかります。施工から1年くらい経過しています。


この家の色合いと馴染んで、とても良い雰囲気になっているなぁと感じました。



この状態から、さらに年月を重ねると今の赤みの少ない茶色から色が抜けて、もっとグレーに近づいていきます。


塗装をすることも可能ですが、時間を重ねることで味わいが出てくるのが自然素材の魅力なのでシックなグレーの玄関周りを楽しんでもらいたいなと思います。


自然石やタイルなども緩やかに変化していくのが魅力の自然素材。古くなることが良さにつながる素材を選ぶことで、愛着の湧く我が家になっていくのではないでしょうか。


アルミやコンクリートで作られたものは長いスパンでキレイな状態を保ってくれるのですが、それでも少しずつ経年変化はあって、その変化が古びた印象を感じさせるようになります。美しく変化はしてくれないのです。だから愛着も持てず汚くなったら新しいものに取り替えたい。そんな気持ちになってしまうのだと思います。


住まいとは長い付き合いになることがほとんどです。ずっと愛でることができる、そんな素材を選んだ方が毎日の暮らしが心地よくなるんじゃないかと思っています。自然素材の経年変化を楽しむことができる玄関周りやお庭が魅力的です。




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