昨年の春にお手伝いした「こだわり戸建賃貸住宅」のガーデンメンテナンスに行って来ました。
賃貸住宅で家の周りの手入れなんてする人って少ないですよね。戸建賃貸住宅であっても、やっぱり持ち家とは感覚が違うじゃないですか。いつかは離れることが決まっている場所だから、植物の手入れをして庭を育てる事に意味を見出せない。そんな人が多いと思うのです。
だから、3戸並びの戸建賃貸住宅のエントランス部分にガーデニングを取り入れたいという建築コンサル先生のお話を聞いたときは、とてもとっても嬉しい反面、不安も大きかったのです。
できるだけメンテナンスをしなくて良いように。メンテナンスは簡単にできるように。そんなことを考えながら空間全体のレイアウトを考え、植物のセレクトをしていきました。
植栽の植え込みに立ち会った日から1年2ヶ月、賃貸オーナーさんから今より良くなるなら手を入れて欲しいと依頼いただき、メンテナンスに行ってまいりました。
想像していたより、とっても良い状態。嬉しくなりました^^
入居者さまと少しお話しできたのですが、3戸それぞれに住む人が自分の家の前の手入れをするという感じではなく、水やりするときは全体にあげるのだそうです。気づいた人が3戸全部の周りにある植物たちに水やりしている。それを聞いて、ちょっと意外で、ちょっと感動。
庭が植物たちが緩やかなコミュニケーションを作っているってことじゃないですか?!こんな形、もう理想です。嬉しすぎるじゃないですか!なんて素敵な方達に巡り会えた賃貸住宅。
そのおかげで一年と少ししか経っていないのに、植物たちの成長が目覚ましい。すっかり地面を地被植物が覆っています。こうなると雑草も生えにくくてお手入れがとても楽になります。竣工後の様子がこちらで少し見れるので比べて見てください。
賃貸住宅でも、こんな風にガーデンを保てたなら町の景色は、もっと変わっていけると思うのです。そう思うとワクワクして来ます!
少しずつですが住宅周りを、そこに住まう人たちのシェアガーデンにしようという案件が増えてきています。今までなら「トラブルの元になる」とか「そんなことして売れるの?」とか「水道代は誰が持つの?」とか、いろんな理由で実現しなかったことが形になり始めています。みんなの感覚や価値観が変わってきているのですよね。
町の景色が変わってゆくのかもしれないですね!
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楽しかっタネ!そう思える時間をGokanshaの庭で。
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#完成事例 #デザインのこと #暮らしのこと
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