高齢になってくると、一戸建ての住まいを維持していくのは体力的に厳しい。そんな方は少なくありません。住まいが広ければ尚更で、手放してマンションに引っ越す方もおられます。
現在、計画のお手伝いをさせていただいているお客様は、そんな親御さんから住まいを譲り受け、家を建て直して家族4人で新しい暮らしを始められます。
建物の解体が終わったと聞いて現場に行ってみると、庭の既存樹の紅葉も始まっていました。ご両親と共に、過ごした樹々たちは大きく成長して高い位置でのびやかに枝を伸ばしています。
新築の時から、こんなに豊かな緑がある庭を持てるなんて。とっても羨ましいこと。大きく
育った樹々があると、それだけで庭の雰囲気は何倍も良くなります。
購入した土地に、以前の住まい手が育てた樹木があったら、全て切って敷地を更地にしないで、残すこと生かすことを考えてみて欲しい。建物計画に影響を与えることもあるかもしれません。でもだからこそ、この場所ならではの個性的な住まいになったり、新しい住まい手の個性が炙り出されるなんてことに繋がったりもするのではないかと思うのです。
新しい毎日を想像しながら、この樹々を存分に生かした庭との暮らしが生まれるように計画を進めています。
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